やさいだより     No.142   ‘99年 12月6日(月)

4年間借りていた畑を1枚返すことになりました。
動物よけに畑の回りにぐるりと張り巡らせていたネットを片付け、
まだ残っていた姫神芋、長芋合わせて170本ぐらいを一気に掘りました。
4年の間に溜まった諸々の物も片付けると、すっきりと清清しい畑になりました。
そう言えば、回りの畑はみんなきれいに手入れされていて、
畑も私達の心を映していたのかなと、そんな気持ちにさせられました。

地主さんのトラクターの部品がこの間から畑に置いてあるのですが、
スーパーディスクといって、直径70cmくらいの円盤が横に8つも並んでいます。
後輪の高さが私の身長ぐらいあるような大きなトラクターなら、部品もやはりでっかいですね。
スーパーディスクの側にあるうちのトラクター(愛称・かま吉君)が随分小さく見えます。

八ヶ岳の麓に、野辺山と言う高原野菜の一大産地があります。
そこでは、道路を走る巨大なトラクターを目にすることができます。
トラクターの後ろに物を運ぶ箱のようなものを載せていたりしますが、それが又、ちょっとした小屋ぐらいあって、
初めて見た時は、「小屋が走ってる!?」とびっくり仰天。

野辺山は、八ヶ岳が厳しくも美しい姿で、広がる畑は緑の濃淡がパッチワークのように愛らしく、
ワンポイントのように牛がのんびりしている。そんな美しい所です。
しかし、レタスや白菜などを作るその畑では、出荷の時期には夜中じゅう収穫し、睡眠時間もろくに摂れないそうです。
それ程忙しくても、畑はやはりきれいに片付いています。

作り方は違っても、回りの農家には見習うところは沢山あります。
さちこ