やさいだより    No.147   2000年 5月26日(金)

皆様ご無沙汰しておりました。お変わりありませんか。
今年も心を込めて一生懸命おいしいものを作っていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

★ 春は種をまいて育苗することの他に直まき(畑に直接種をまく)するものや、
定植(ある程度育った苗を畑へ植える)する野菜の為に、またお米の為に畑や田に肥料をまいて準備をします。
中でも「発酵鶏糞」をまくことが多いのですが、特に風の強い春にサラサラとした「鶏糞」はかなりまき辛いものです。
軽いので風に飛ばされやすく目にもしょっちゅうはいってきます。
一日の仕事が終わって鏡を見れば顔はまるで鶏糞をまぶしたような状態です。
どうやら、皮膚を保護しようとクリームを塗るのがかえってあだになっているらしいです。
でもやっぱり塗ってしまいますけれど…。
そしてその日は一日中鶏糞の匂いを漂わせているわけです。
★ 春はまた急に忙しくなり、冬の間ゆるんだ体がついていかない様です。
晩御飯を食べ終わるといつのまにかそのまま寝てしまっていて、
気がつくとテーブルの上にはまだ食器が残っている…なんてことがあります。
何とか目を覚ましてよいしょと片付け始める、春はそんな夜が多い季節でもあります。
★ 皆さんは穂が実った黄金色の田と、水を張った田んぼとどちらが好きですか?
どちらも美しいですが、私は後者の方がより好きです。水を張った田は色々なものを映します。
晴れた日には田んぼに白い雲が浮かび、水の中で山吹の黄色がゆれます。
夕暮れには夕焼けが田を赤く染め、月も昇ります。
稲の葉が茂って水を隠すまでのお楽しみ。

先日半日がかりで苗をそれぞれの田に配りました。今日出荷の後いよいよ田植えが始まります。
草取りのことを思うとかなり憂鬱ですが、今年も天候に恵まれて美味しいお米が出来ますように。
さちこ