やさいだより    No.155 2000年 7月21日(金)

今年も豪快に草は生えています。田も畑も草の生えないところはありません。
抜いても抜いても、刈っても刈っても次々発芽しどんどん伸びます。
除草が大変な人参は、今年は草を抑えるためにビニールマルチを張りそこに竹で穴を開けて種を播いてみました。
こうするとうね間の除草をしなくて済むのでその分楽になります。
しかし、竹で開けた穴からも草は伸びて、人参がまだ発芽したてで弱々しいというのに、
草のほうはその何倍もの速さで大きくなっています。
太くなった草を抜くときは、人参が一緒に抜けないように片方の手で人参を抑えながら除草します。

なんだか随分不適な悪者のようですが、実は草にも虫はつきます。
アカザという草などよく虫にたかられて葉がボロボロになっています。
邪魔者扱いをして抜いてしまうと、今度はその虫がいっせいに野菜のほうにやって来てしまうのです。
虫除けの柵の役割をしているのですね。
また、雑草の茂みの中には益虫が沢山いて害虫から野菜を守ってくれますが、
草を刈ってしまうと益虫の住み処が無くなってしまいます。

猛烈な勢いの雑草は、百姓を苦しめる困った奴ですが、上手に付き合えば、私達に味方してくれる優しい奴でもあります。
しかし、この上手に付き合うことの難しさといったらありません。
さちこ