やさいだより      No.157 2000年 8月4日(金)

ジャガイモ掘りは大変な重労働でした。真夏の太陽が照りつける中全て足で掘っていたのですから。
その上、その時期は他の仕事も大忙しで農園主は他へ回るので、
ほとんど私一人でじゃがいもを掘ることになるのです。

一列30メートル程の畝が20列。
いくら標高800メートルとはいえ、夏の直射日光は激しく帽子を被っていてもくらくらしてきます。
サウナに入ったみたいに汗をかきながら掘るのは、クラブ活動のトレーニングを連想します。
ノルマがあるわけでもないのですが、いったんやり始めると区切りの良いところまでやりたくなります。
相当苦しくなってくると、スポ根ドラマの主人公になったような気分になり更に頑張ってしまうのです。

そうするともうフラフラで、水分を求めて同じ畑にあるトマトを2~3個取るとほぼ力尽きてしまい、
丈の高い草の間に座り込むと後は何もしゃべれない、ただひたすらトマトにかぶりつくだけとなってしまうのです。
何もそこまでやる必要は無いのに、全く無駄に体力を消耗していたものです。

しかし、今年は念願の芋掘り機がやってきました。
これで時間は劇的に短縮でき、他の仕事にも手が回ります。
それに、もう炎天下で顔を真っ赤にしながら足で芋を掘らなくても言いのです。
田植え機とバインダー(稲刈り機)がやって来た時にも、あまりの仕事の速さに感動したものですが、
今回の芋掘り機もその仕事ぶりを想像しただけで、それはもう夢のようです。
さちこ