まんまるだより     2014年 9月 26日

~  薪ストーブからの解放 ~

昔書いていた「やさいだより」を数年に一度ぐらい、極たまに思い出して読むことがあります。
適当に選んで読んでみると、自分で言うのも変ですが、中々面白いことを書いているのです。
フレッシュで農的暮らしの驚きや感動に満ちていて、今よりずっと良いみたいです。。。。。

先日何気なく読んだのは、2001年11月9日号「寒くなってきました」。
冬の寒さは怖いけれど薪ストーブのお蔭で快適に過ごせる。
が、薪の炎に魅入られてストーブの前から動けなくなるのは困ったものだ。というような内容でした。

あれから13年経ち、憧れのカントリーライフは何処へやら、
隙間だらけの古~い家は、毎年大量の薪を必要としたので、
農園主はとうとう「薪ストーブには懲りた!もう一本も薪を割りたくない!!」と宣言し、
引っ越しを機に、私たちは遂に寒い中の木集め・チェンソーでの玉切り・薪割り、ストーブに溜まった灰の掃除、
屋根に上っての煙突掃除等々、薪ストーブにまつわる諸々の労働と心労から解放されたのです。
そして、真冬の冷え切った朝、部屋の気温がマイナス3℃ という寒さからも解放されたのです。

勿論、炎に心奪われるという楽しみもなくなりましたが、「解放」と言ってしまうところに、
言うに言われぬ「歴史」がギュギュっと詰まっているのです。

秋2
さちこ