やさいだより     No.160  2000年 8月25日(金)

「お彼岸を過ぎると・・の種まきをする」「桜が咲く頃に・・の種を播く」
「5月25日を過ぎると遅霜の心配がなくなるので果菜類の苗を植えられる」
…など農作業の目安になる節目がいくつもあります。

佐久では8月もお盆の頃になると朝夕には秋の空気を感じるようになります。
その頃はちょうど秋播き大根(10月中下旬収穫の)種まきを始める時期で、
週末には周りのあちこちの自家菜園で大根の種をまく姿をみかけます。

就農して間もない頃は「いつ何の種を播く」という種まき適期が分からず、
先輩方や周りの方々に教えていただきながらまいて、忘れないようにメモしていました。
3~4年目ともなると、
「キャベツはいつ播いて大体いつ頃収穫する」等栽培データもある程度溜まってくるので、
その記録を見ながら「もう8月に入ったか。そろそろタマネギをまこうか。」という風になってきます。

ところが今年は、3月中旬頃に厳しい寒さも少しは和らいでくると
「ちょっと凍みも弱くなってきて体が楽になったかな。春の種まき開始!踏み込み温床を作らねば。」とか、
8月中旬、秋風が吹き始めると「ちょっと空気が冷たくなってきたな。ぼちぼち秋播き大根やかぶ・葉ものなどをまくか。」
と季節の移り変わりで農作業のタイミングが少しずつ分かるようになってきました。
「これで俺も百姓の仲間入りだーっ!」と喜びたいところですが、
周りの百姓30~40年生の大ベテランの方々からは「何、6年生?まだまだ青二才ずら」と笑われそうです!
けんじ