2008年 7月 18日 号

それにしても暑いですね。皆さん大丈夫ですか?融けていませんか?私は外で仕事をする為か、以前より暑さに強くなったような気がしますよ。いつも太陽や風や土や緑に触れていて、人間が本来持っている野生の力が少しずつ目覚めているのかしら?・・・なんて。そうだったらとても嬉しいのだけれど。

後れていた野菜の収穫も始まり、一通り終えた田畑のあぜ草も、ここのところの湿気と暑さでまたググッと大きくなってきました。

「こんにちは、まんまるファームです!」の前身で、宅配の野菜やお米と一緒に「やさいだより」という通信文を送っていました。農業を始めて2年目の1996年7月26日の「やさいだより」を見てみると、12年前も今と同じように除草は大変だと書いています。

その頃は、ざっと40~50種類の野菜と現在の約9分の1ほどの面積の田んぼを作っていました。

野菜が多品種であればそれだけ除草の手間も掛かり、また手作業も増えます。田んぼは、この年まで手植え・手刈りで周囲から珍しがられていました。・・・と言いますか、多分変人という目で見られていたかも・・・。機械がないので仕方なく、の手作業だったのですが。

除草は昔の古いタイプの手押しの除草機(ゴロ)と手を使っていました。ゴロを押すのはかなり重労働で、1996年の「やさいだより」にも『ゴロを押す姿は絵になりますが、(中略)牧歌的な風景の中にもこんな“しんどい”世界があるのですね』などと書いています。

あれから12年、今は田畑ともに面積が増え、それと共に機械も増えました。例えばコツコツとじゃがいも畑の草を取り、終わった頃にはもう初めの列に草が生えていてげっそりする、ということはもうありません。しかし、機械化が進んだ2008年も同じように草に追われています。カモくんや動力付きの除草機で取りきれない田の草は、今でも手で取っています。

この10年15年で世の中は急激に変わりましたが、自然は昔から変わらず優しくて厳しいのですね。なんだかしみじみとしてしまいました。
6月27日の「たより」の中で少し触れた筋トレ。腕立て伏せは今は封印していると書きましたが、書いたその日からまたやり始めました。

体を鍛えていたほうが仕事が楽なので、農園主も行っていますよ。

いつものように筋トレをする私を見て農園主が一言「キミは何を目指しているんだ?」    さちこ