2008年12月 5日 号
11月のことですが、朝日新聞の土曜版「be」にかぐや姫の「神田川」の歌詞についての記事が載っていました。女性の歌だと思っていましたが、最後の「ただあなたの優しさが 怖かった」の一行は、平凡な幸せへの安住を拒む男性の目線だったそうですよ。
それで何年か前の神田川沿いのお花見を思い出しました。川の両側の桜は満開で、花を一杯つけた枝が川の方にせり出した幻想的な風景が延々と続いて、それはそれは夢のような美しさでした。ところが、高田馬場方面に来てふと下を覗いてみると、コンクリートで覆われて、川というより水路のような神田川の深くて暗い底には、自転車やゴミが落ちていました。なんだか見てはいけない暗いものを覗いてしまったようで、怖かったですね。

そんなわけで、♪ ただ私は神田川が 怖かったぁ ・・・字余りっ!

桜といえば、新幹線の駅で言うと佐久よりもう一つ長野よりの上田市では、毎年秋になると松茸を食べさせてくれる「松茸小屋」が何軒も出て賑わいます。行きたいと思いながら仕事が忙しい時期で諦めていたのですが、今年は、終わりかけではありましたが、なんとか11月半ば過ぎの松茸の時期に行くことが出来ました。松茸づくしの料理をいただいて、歯ごたえ・香りを満喫し、お腹も心も大満足でした。
その私達が行った松茸小屋の女将さんから「桜が咲いている」と教えていただいたので、小屋の前の若い桜の木を見ると、葉もない寒そうな枝に本当に三つ四つ花が咲いていました。気候がどうのと言うよりも、季節はずれのほんのりピンクの八重桜は、幸せな気持ちにさせてくれました。

桜の話しをもう一つ。
農作業もようやく一段落して時間が出来たので、最近また川沿いの公園で冬場のジョギングを始めました。しんどい、ナゼ走っているんだと思いながら、なぜか止めないで走っています。この公園、春には桜・芝桜がきれいですが、冬に入った今、芝桜が咲いています。もしかして、年2回咲くんですか!?ジョギング中に、青空と浅間山とそして白やピンクの小さな花を見ると、息が苦しくても思わず笑顔。
寒い季節に思いがけず春の花を見つけて、こちらの心まで嬉しい薄もも色に染まったようですよ。                   さちこ