やさいだより    No.152  2000年 6月30日(金)

「やさいだよりNo.150」では田んぼで除草剤を使用しない…ということについて書きました。
無農薬で稲を育てることとはどういうことかが、ぼんやりと分っていただけたと思います。
今回は「稲の天日干し」についてです。
稲刈り後、私の太ももくらいのぶっとい丸太を組んでいきます。
(1本30~40キロくらいか?)長いものでは10メーター近くはあるでしょうか。
そうなると1本でもとっても重くて肩にずっしりとくいこみます。
その丸太を何本も運んで稲束をひとつづつかけていきます。
なんと原始的な方法でしょう!まさにお日様の力のみでじっくりと2~3週間ほど干し上げていきます。
その間、台風などで強い風が吹くと組んだ丸太が倒れてまたいちからやり直し…ということもありました。
ガーッと大型コンバインで刈り取って火力で一気に乾燥するのと較べると気の遠くなるほど地道な作業です。

稲の種を播いてから発送までの流れはこんな感じです。
種まき→育苗→田植え→米ぬか散布(雑草抑制のため)→手押し除草機を押す→手取り除草→
毎日の水管理→稲刈り→はざかけで天日干し→脱穀→米袋(1袋≒30キロ)の運搬→もみすり
→ご注文の都度、精米・袋詰め
→そして皆さんのご家庭へお届けします

今は、「手取り除草・毎日の水管理」の段階です。
2000年産新米のお届けは10月下旬頃~の予定、今年も地道に育てていきます。
暑い夏を経て、豊作の秋を期待しています!      けんじ